高知大学南溟会
           高知大学南溟会

      

                     (高知大学南溟会報50号より転載)

                      ご挨拶
                            

新型コロナウイルス禍が終息方向となる中で

高知大学南溟会会長 夕部 哲也(昭57 人文・経)


会員の皆様、昨今、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類へ移行され、行動制限がなくなり、私たちの生活もコロナ前の日常に戻ってきていますが、いかがお過ごしでしょうか。国内ではさまざまな大小のイベントが「4年ぶりに通常開催が決定」と報道されるなど、中止していたり規模を縮小していたりしたものが普通にできるようになってきており、大変喜ばしいことだと思っています。当地高知県の一大イベントであります「よさこい祭り」も、160チーム、踊り子約1万人という規模で、8月10日、11日に通常開催されることが決まりました。9月2日に予定されております当南溟会の総会、記念講演会、懇親会も、コロナ前のように普通に盛大に開催できるものと期待しています。特に懇親会につきましては、同窓生と親しく酒を酌み交わすことができることから、私の最大の楽しみとしているところでありまして、懸念されている「新型コロナウイルス感染症第9波」が起こらないでほしい、あるいは、起こったとしても時期が重ならないでないでほしいなどと祈っているところです。
さて、このような行動制限の緩和、解除が進んできた流れの中で、我らが高知大学では、3月の卒業式、4月の入学式と重要なイベントをつつがなく実施できております。卒業式では、1,223人の学生が、3年にもおよぶコロナ禍で大変苦労したと思いますが、その艱難辛苦を乗り越えて卒業し、社会人として新たな一歩を踏み出しました。私は兼務しております五つの同窓会の連合会会長として祝辞を述べましたが、「社会人となったら精一杯働くということだけではなく、休みの日には趣味とスポーツでリフレッシュして、心身ともに健康を保って職業人生を全うしていってほしい」と申し上げました。入学式では、コロナ禍での受験勉強をやり遂げ、合格を勝ち取った1,312人の入学が許可され、高知大学での新しい生活をスタートさせています。また、昨年来実施中の75周年記念事業につきましても、シンポジウムやチャリティイベントの開催、ホームカミングデーなどを行ってきております。今後の予定としましては、8月に「よさこいプロジェクト」として、よさこい祭り本番で朝倉キャンパスを会場とし、演舞の場を用意することとしています。高知大学ゆかりのよさこいチームを中心に実施し、卒業生が母校に集うきっかけをつくるねらいがあるとのことなので、多くの会員の皆さまに来て観ていただきたいと思っています。また、11月には、大学により「高知大学校友会」の立ち上げが予定されています。校友会につきましては、会員の皆さまも関心がおありと思い、本誌に内容についての紹介記事を掲載しており、そちらを合わせてお読みいただきたいと存じます。
今回お届けする南溟会報は、おかげさまを持ちまして、発行半世紀となる記念すべき「第50号」となりました。これは、ひとえに今日まで同窓会活動を絶えることなく継続してきてくださった先輩同窓生方のご努力と会員皆様方のご支援の賜物であり、かけがえのない伝統を引き継ぐことができているものと感謝しているところです。  
最後になりますが、南溟会の活動につきまして、会員の皆様方の一層のご支援・ご協力をお願いいたしますとともに、新型コロナウイルス禍の終息と皆様方のご健勝をお祈りしご挨拶とさせていただきます。